少し前に社内でもちょっと話題になったことを。
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ニュージーランドの国旗がオーストラリアのものと似てるということで
新国旗の候補デザインを公募したというニュースが今年夏頃にありました。
その公募のデザインの中には島国らしい波のデザインや、ニュージーランドにしか生息していないキウイがあしらわれているものがあったりと、さまざまなデザインがありましたが、シングラム内でも話題になったのが、黒い国旗があったこととです。
黒から連想するイメージは、ネガティブなものが多いと思います。
ただ、黒はステータスという意味で、高級、最上グレードなイメージもあります。
ブラックリストなんてのもありますけどね…
とあるお客様の事業部紹介パンフレットを作成したときのことです。
日本語版の作成のあと、そのデザインをそのままに英語版を作成することになったのですが
事業部のアイデンティティーカラーについて、海外拠点担当の方に「この色だと欧米じゃ毒を連想される」と言われました。
緑って環境とかecoとか自然とかとか…どちらかといえば良いイメージなのでは!!?? と内心驚きましたが
考えてみると、そういえば海外のキャラクターで緑色の顔してたのって…化け物的なイメージがあります。
緑は欧米では、普通ではない、不気味なイメージがあるとのこと。
結局そのときは印刷に進まざるをえず、色を変更するということにはならなかったのですが、
次の増刷時には別の色に変更することになりました。
色に対する印象は、世界で同じというわけではないのを直に感じました。
話は戻りますが、ニュージーランドの国旗デザイン候補の中に黒があるという理由に、
ニュージーランドのラグビー最強チームのユニフォームカラーが黒だからというのがあります。
なぜユニフォームの色が黒なのかというのは諸説いろいろあるようなのですが、
黒は赤や白と並んでマオリの伝統的な色の一つだそうで、そこから採用されたようにも思えます。
つい先日ラグビーのW杯に日本代表も出るということで、わたしもこれまで興味のなかったラグビーをテレビで鑑賞しましたが
ALL BLACKSの選手が全身黒で並ぶ様は、威圧や強さをとても感じました。それは、黒を有効に使ってるなぁとも思えましたし、黒はニュージーランドでは強さを表す意味でいいイメージなのだなと思いました。
色にはいいイメージと悪いイメージがあります。
物の例えで考えると、たとえば日本の国旗に見られる赤で連想されるものには以下のようなものがあると思います。
上記は抽象的イメージですが、これを象徴的イメージにすると、以下のような考え方ができます。
○○色→△△(象徴)の色→△△がいいイメージだから○○色はいい色
○○色→△△(象徴)の色→△△が悪いイメージだから○○色は嫌な色
ニュージーランドの多くの方がALL BLACKSが好きなら、黒が持つマイナスイメージがあってもそれが国旗になるなら構わないといことなのでしょう。それほど黒のイメージを、ニュージーランドのラグビー最強チームは国民にいいイメージを与えてるのだと思います。
さて、結局国旗はいつデザインが決まるのだろうと調べて気が付いたのですが、とあるページに今後のニュージーランドの国旗について、以下のように書かれていました。
今後は年内に国民投票を行い、最終候補の5点から1点を選択する。
そして来年3月24日に現在のデザインか新しいデザインかの国民投票を、もう1度行い国旗を決定する。
ここまできて新しいデザインの最終候補が決まったというのに…
最終的に現在のデザインを使用することになりましたーーとなったら、なんだかガッカリじゃないですか??
私はこれを書いていたら、ニュージーランドの国旗が黒を使用したものにならないかなと思えてきました。
さてどのようなデザインになるのでしょうか。楽しみですね。