「旅してますか?」
以前よく観ていた旅番組は、必ずMCのこの言葉で始まります。
若者が1週間くらいかけてバックパックで旅するという番組でした。
わたしも一人で遠出するのが好きで、たびたび出かけたりしています。
先日のGWも国内でどこかに行きたいなぁと思いつつ、場所をずっと決めかねていました。
そんなとき、以前から行きたいと思っていた十和田美術館のある場所
青森について調べていたら、なんと太宰の故郷ではありませんか!
即決。青森しかない。
出発3日前のことです。
初青森。初東北。2泊3日の一人旅です。
ガイドブックも持たぬまま、行きたい場所だけなんとなくピックアップ。
というわけで、青森の旅行記を書き連ねたいと思います。
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まだ美術館も開いていない早朝、十和田に到着しました。
青森といえば温泉。
着いて早々、近くの温泉に行きました。
入浴券をもらった瞬間に、わたしの心は鷲掴みされました。
ホンモノー!本物のレトロ!現代に横行されてる偽レトロではありません。
この旅絶対良くなるわと思わせてくれました。
青森の方は朝から温泉に入るそうで、
朝も早よから地元の方たちで賑わっていました。
裸のまま井戸端会議状態です。
楽しくて心の中のニヤニヤが止まりません。
移動の疲れもさっぱり落とし、
風呂上がりの牛乳飲んで
近くのホテルに入って(他に開いているお店が見当たらない)
これまた懐かしい感じのチーズケーキをいただきました。
上の茶色いとこがテカッてるのが懐かしポイント。
ご当地フリーペーパーげっとです。
腹ごしらえを終え、10分ほど歩くと見えてきました。
十和田美術館と道路を隔てたアート広場なるところに
たくさんの独創的な作品たちがどーん!
余談ですが去年、直島でも草間彌生さんのかぼちゃ作品を拝見しました。
こうして見ると、
十和田のかぼちゃは直島のカボチャ2つが1つに合わさったかのようです。
草間彌生さんの作品はとてもエネルギッシュでパワーを感じます。
美術館の外だけでこんなにも楽しめます。
小さい美術館ですが、館内もとても見応えたっぷりでした。
入り口を入ってすぐに、有名な「スタンディング・ウーマン」がお出迎えしてくれます。
70代くらいで高さ4mほどの巨大なおばあさん。
髪の毛一本いっぽん、血管、肌の色、シワ
そして何とも言えない表情。本当にリアルで感激しました。
ワンピースを着ていたので下着もつけているんだろうなとしゃがんで覗いていたら
(柵があるので中までは見えない)
係員の人が近づいてきました。
ゲッ怒られると思った瞬間
「パンツ、履いてますよ」。
ニコッと微笑んで教えてくれました。
こんな変人の心を汲みとって教えてくださった係員さん、ありがとうございました。
コーズ・アンド・エフェクトというスゥ・ドーホーの作品も良かったー。
一見巨大なシャンデリアのように見えますが、よく見ると
小さな人間の形をした透明人形が何百体と連なり、赤黒い血のようなグラデーションを織りなしています。
生と死を連想させる、怖さすら感じる作品でした。
ひとつひとつの作品が魅力的で印象深く、スタートを十和田にして良かったです。
駅行きのバスを待つ間、お昼ご飯です。
十和田名物バラ焼きを食べたのですが、これがめちゃウマでした!
十和田に行くことがあればぜひ堪能していただきたい一品です。
長くなりそうなので、今回はこのへんで失礼いたします。
二日目の記事も追って更新いたします!
はじめましてのデザイナーいづみでした。